防音設計の3要素

木造住宅、マンションなど建物の防音設計の3要素は「遮音」「制振(防振)」「吸音」です。

この3つの機能を複合的に組み合わせて構築する技術が防音工事です。

 

そのための計画書・施工説明図・施工要領が防音設計の図書になります。

 

遮音機能は、専門的な防音材だけでなく、石膏ボードや合板類など一般的な建築材料にもある特性です。素材や製品ごとに透過損失(周波数帯別の遮音性能)があり、防音対象の音源に応じた適切な選択と組み合わせが必要です。

 

また、吸音機能は遮音材にも含まれており、合板類でも軟質シージングボードのように吸音性のある板材もあります。杉板のように二次共振しない吸音率の高い素材もあり、防音効果だけでなく音響効果にも大きな影響を与えます。

コンクリートや金属には吸音性はありませんが、木材には遮音性も吸音性もあります。

 

防音設計は、材料の特性を熟知していないと出来ません。